副業・兼業について考える~厚生労働省「柔軟な働き方に関する検討会」報告より

12月25日に公表された「柔軟な働き方に関する検討会」の報告において、副業・兼業について、次のように報告されました。

副業・兼業を希望する労働者が年々増加する一方、多くの企業では、副業・兼業を認めていない現状にある。業種や職種によってさまざまな実情があるが、社会の変化に伴い企業と労働者との関係が変化していく中、労働者が主体的に自らの働き方を考え、選択できるよう、副業・兼業を促進することが重要である。また、労働者の活躍をひとつの企業内に限定しない副業・兼業は、企業にとって優秀な人材を活用する手段ともなりうる。

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複業家を自称している私にとっては、時代が追いついた!という気持ちでいっぱいです。収入がまだ少ないからという側面は多少なりともありますが、一つの会社だけでは学べなかったことをもう一つの仕事から学べたことも多々ありましたし、長年勤めていた会社で培った知識や技術が今の仕事にも生かされている部分もあります。一つの会社の中だけでいると、自分の実力が他所でも通用するのか自信がなくなる時があります(実際、私はありました)が、そのような不安の低減にもつながるのではと思っております。

経団連はまだ副業・兼業に対しては消極的な姿勢ですが、大企業こそ、副業・兼業により優秀な力・技術を広く世の中にも還元できるのではないでしょうか。

制度における課題はまだまだありますが、多くの人が自由に働き方を選べる時代が早く来て欲しいと切に願うばかりです。